早稲田大学の学園祭といえば「早稲田祭」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、所沢キャンパスにも独自の熱気と魅力を放つ一大イベント「所沢キャンパス祭」があるのをご存知でしょうか 。所祭を作り上げる「所沢キャンパス祭実行委員会」は、なんと新入生の約3分の1が加入するという圧倒的な規模を誇るサークルです 。他大学や早稲田祭の真似をするのではなく、「所沢キャンパス祭だからこそできること」を追求し続ける彼ら 。今回は、代表を務める3年生の雪城さんに、ベンチャー企業のように活気あふれる7つの局の活動内容や、たった1日の本番に全てを懸ける熱い思いについて、たっぷりと話を伺いました!

570名の大所帯!所沢キャンパス生を熱狂させる「局」ごとの新歓
所沢キャンパス祭実行委員会は、2・3年生合わせて250名、そして今年度の新入生が320名加入し、全体で約570名という巨大な組織規模を誇ります 。所沢キャンパスに在籍する1年生の約3分の1が加入している計算になり、キャンパス内で圧倒的な存在感を示しています 。
この大規模な組織を支えているのが、7つに分かれた「局」の存在です 。新入生が入会する際の特徴として、委員会全体としての募集だけでなく、それぞれの局が個別に新歓活動を行い、熱烈なアピール合戦や奪い合いを繰り広げることが挙げられます 。新入生は入りたい局を順に提出して自分の入りたい局を選択し、1年生で配属された局で原則3年間活動を続けることになります 。
営業、IT、イベント企画…多彩な経験が積める7つの部署
7つの局は、それぞれがまるでひとつの会社や専門部署のように独立した役割を持っています 。
地域交流を担う「外務局」は、所沢市や西武鉄道、KADOKAWAといった外部団体と金銭の発生しない連携を行います 。一方、金銭が絡む営業活動の最前線に立つのが「渉外局」です 。企業やOBOG組織である稲門会などを相手に協賛金を集めたり、企業説明会を主催して資金を調達したりと、社会人顔負けの本格的な営業活動を行っています 。雪城さんご自身も、1年生の時に立ち上げた「オムライスサークル」の協賛金を集めるスキルを学ぶために渉外局に入局し、2年生で渉外局長を務めたという行動力の持ち主です 。
さらに、装飾や動画編集、ホームページ制作などIT系全般を担う「編集局」 、SNS運用やビラ配りなどで祭りを広める「広報局」 、屋台の設営や出展サークルの対応などインフラを支える縁の下の力持ち「参加団体局」があります 。
加えて、お祭りにボリュームを持たせるために自ら10個以上の企画を立ち上げ、有名人を招いた芸能人企画などを実施する「企画開発局」 や、運動会や合宿といった内部イベントの運営、他のお祭りへの出展などを通して組織全体を盛り上げる「総務局」 が存在します。局ごとに業務は完結しますが、例えば渉外局が得た就活イベントの案件を広報局がSNSで宣伝するなど、部署間の連携も活発に行われています 。

「来る者拒まず」!多様な目的を受け入れるベンチャー気質
これだけ多くの学生が集まる理由は、「就活で話せるガクチカを作りたい」「とにかくたくさんイベントで遊びたい」「友達を作りたい」といった、学生たちの多様なニーズを全て受け入れられる懐の深さにあります 。渉外局のようにガクチカに直結する局もあれば、総務局のようにイベントが多くて楽しめる局もあるなど、自分の目的に合った環境を選ぶことができます 。
組織全体に「やりたいことがあればやってみる」という若いベンチャー企業のような気質が根付いており 、入会希望者は基本的に「全入」として1人も落とさずに受け入れる「来る者拒まず」の姿勢を貫いています 。また、「仕事をしないと居づらい」といった強迫観念を生むような雰囲気を作らないように配慮されており、ゆるく参加したい層からガッツリ運営にコミットしたい幹部層まで、幅広い学生が共存できる風土が作られています 。

「うちはうち」。この1日に全力を注ぐ所沢キャンパス祭の熱量
所沢キャンパス祭には、ゼミを含めて30前後の屋台が出展し 、メインステージでは出演者を非常に近い距離で見られるなど、来場者との距離の近さが魅力です 。また、地域企業であるKADOKAWAとのつながりを活かし、女性プロ雀士の岡田紗佳さんを招くなど、他の学園祭とは一味違う特色ある企画も展開されています 。
規模が大きくなると、どうしても本キャンパスの早稲田祭を意識してしまいがちですが、雪城さんは「うちはうちである」という所沢キャンパス祭らしさを何よりも大切にしています 。場所も文化も違うからこそ、他を真似るのではなく「所沢キャンパス祭だからこそできること」を追求しているのです 。
関東の有名大学の学園祭としては非常に珍しく、所沢キャンパス祭の開催期間はたったの「1日」のみです 。今年のスローガンは「祭風ーこの1日に全力をー」 。限られた短い時間に、全員の人と時間、そしてお金と思いを全て投入する 。その凝縮された圧倒的な熱量こそが、所沢キャンパス祭実行委員会の最大の魅力であり、これからも進化を続ける原動力となっています。
