早稲田大学で74年という長い歴史を持つアナウンス研究会 。その名前から、ニュース原稿を堅苦しい雰囲気の中で黙々と読むサークルという先入観を抱く新入生も少なくないのではないでしょうか 。
しかし実際の活動は、実際の活動は、朗読やセリフ読みはもちろんのこと、バラエティ番組や食レポ、ラジオパーソナリティ、機材操作から動画編集に至るまで、声と放送に関するあらゆる表現を網羅する、非常に自由で活気にあふれた空間です 。
今回は、委員長の中山さんと新歓担当の小貫さんに、サークルの日常やその尽きない魅力について詳しく話を伺いました!

74年の歴史と、200名がのびのびと集う自由でアットホームな雰囲気
アナウンス研究会は、1年生から4年生まで約200名が所属する大規模なサークルです 。男女比はほぼ半々、あるいは年度や活動によって多少の傾向はありますが、全体として男女問わず多くの会員が在籍しています 。
これほど多くの会員を抱えながらも、サークル運営が非常に円滑に行われている背景には、74年の歴史の中で洗練されてきた明確な規定の存在があります 。入会や休会に関する事務処理やルールが厳格に整備されているため、組織としての秩序がしっかりと保たれているそう 。
その一方で、通常のサークル活動への参加は基本的に自由になっており、学生は自分のペースで活動に参加することができます。毎日部室に顔を出す熱心な学生から、週に1回、あるいは半年に1回といったペースで気軽に参加する学生まで、一人ひとりが自身の都合やライフスタイルに合わせて柔軟に関われる点が、このサークルの大きな特徴です 。

ニュースからバラエティ、食レポまで!声を楽しむワクワクの活動内容
活動は平日と土曜日の2限から6限にかけて行われており、時間帯や曜日によって活動内容が大きく分かれています 。平日の2限から4限は固定の部室を拠点として活動しています 。授業の合間の空きコマなどを利用して、多くても10名ちょっとの学生がばらばらと集まり、発声練習やフリートークをうまく話すための基礎的な練習をフラットな雰囲気で行っています 。
一方で、5限と6限になると、大学の会議室などを借りてより実践的な活動へとシフトします 。ここには人気の活動を中心に、多い時で40名ほどが集まります 。
具体的な活動内容は非常にバラエティ豊かです 。バラエティ番組のMC練習では、運営スタッフが事前に指示書となる企画書を用意します 。当日集まった会員の中からMC2名、ゲスト2名を決め、流れに沿って実際に番組を進行する本格的な練習です 。発表中は周囲からのアドバイスを一切挟まず、終了した後にサークル員同士で建設的なフィードバックを行い、お互いの技術を磨き合っています 。10分間の番組であればぴったり10分で終わらせるよう、時間の指示を出す専門のスタッフも配置されており、本格的な環境が作られています 。
また、食レポの練習では、実際にドーナツなどの美味しい食べ物を毎回運営側が用意します 。それを実際にその場で食べながら、1分間という制限時間の中で、その食べ物の魅力や美味しさを言葉だけで正確に伝える訓練を行います 。
さらに、アナウンサーの王道であるニュース原稿の読み上げはもちろんのこと、スポーツなどの実況、物語のセリフの朗読など、個人の興味に合わせて様々な声の表現を学ぶことができます 。加えて、声を届けるために不可欠なマイクや放送機材の扱い方、また音声や映像を世に出すための動画編集技術など、表現者を裏から支える技術的な要素も幅広く網羅しています 。

未経験でも安心!失敗をみんなで温かく笑い飛ばせる最高の「居場所」
新歓活動において日々取り組まれているのは、サークル名から連想されがちな厳格さやニュース読み専門という先入観を払拭すること。例年約50名の新入生が入会しますが、その動機は多種多様 。将来的に声の仕事に就きたいと考えている学生だけでなく、新歓ブースで対応してくれた先輩の発声や声の綺麗さに惹かれたからという理由や、ビラ配りで声をかけられて興味を持ったという学生も。また、単純に人前でのプレゼンや話し方を上手になりたいという未経験の学生も多数所属しています 。
このようにバックグラウンドが異なる学生が集まる中で、サークルが長く愛されている最大の理由は、その温かい文化にあります 。アナウンス研究会には、失敗しても許容される、挑戦しやすい環境が根付いています 。未経験から始めてうまく喋れなかった時でも、周りのサークル員が優しく笑って番組を聞いてくれたり、拍手で迎えてくれたりする優しい空気が存在します 。
また、MCなどの複数人で行う活動では、先輩がペアとなって自然にフォローに入るため、誰もが安心して新しい一歩を踏み出すことができます 。さらに、このサークルは学生たちにとって大学生活における大切な居場所としての役割も果たしています 。特別な活動や用事がない日であっても、暇な時にふらりと部室に行けば必ず誰かしらがいて、何気ない雑談を交わすことができる、そんなアットホームで緩やかな人間関係が、多くの会員の心の拠り所となっています。
