斎藤:本日はよろしくお願いいたします。今回は、早稲田大学の学生に向けて、企業のありのままの魅力や実態をお伺いできればと思っております 。
廣井:よろしくお願いいたします。まだ映像制作に興味がない方にも、広く学生の皆さんに「こんな会社があるんだ」と気づいていただけるような記事になれば嬉しいです 。
村上:よろしくお願いいたします。映像制作会社の仕事はなかなか外から見えにくい部分も多いので、本日は具体的にお話しできればと思います 。
斎藤:まずは、テレビ朝日映像様がどのような会社なのか、概要からお聞かせいただけますでしょうか。
廣井:その名の通り、テレビ朝日のグループ会社であり、映像制作会社です 。ただし、テレビ朝日の番組だけを作っているわけではありません 。地上波であればテレビ朝日はもちろん、NHK、TBS、フジテレビ、テレビ東京の番組も制作しています 。また、地上波だけでなく、BSやCS放送、Netflix、YouTube、Lemino、さらにはJRの電車内で流れる「TRAIN TV」など、各種プラットフォームの映像も制作しています 。
村上:学生の皆さんの中には、当社が「テレビ局の中で流す映像を編集している会社」だと思っている方も多いのですが、実際は「映像コンテンツ(番組)そのもの」を作っています 。編集だけを行うのではなく、企画を立てて、実際に取材・撮影に行き、編集して、最終的に放送に乗せるパッケージまでを一貫して制作しています 。
斎藤:編集だけでなく、企画から納品まで全てを担当されているのですね。具体的にはどのようなジャンルのコンテンツを制作されているのでしょうか。
村上:大きく分けると3種類あります 。1つ目は報道コンテンツで、朝の「グッド!モーニング」や「羽鳥慎一モーニングショー」、お昼の「大下容子ワイド!スクランブル」、夕方の「スーパーJチャンネル」、夜の「報道ステーション」など、テレビ朝日の帯番組・報道番組に携わっています 。2つ目はバラエティコンテンツで、テレビ朝日では「クイズプレゼンバラエティー Qさま!!」や「朝メシまで。」、「帰れマンデー見っけ隊!!」、「じゅん散歩」、他局ではフジテレビの「今夜はナゾトレ」やNHKの「沼にハマってきいてみた」などを制作しています 。そして3つ目がデジタルコンテンツで、YouTubeやeスポーツの配信番組、アニメの専門チャンネルの配信番組などを作っています 。
斎藤:日本には多くの映像制作会社があると思いますが、他社と比較した際の強みはどういった点になりますでしょうか 。
廣井:最大の特徴は、当社が「クリエイターしか採用していない」という点です 。事務職や技術職(カメラマンなど)は採用しておらず、本当に映像を作る人たちだけの会社ですので、社員全員が映像作りに専念できる環境が整っています 。

村上:60年以上の歴史があり、テレビ朝日のグループ会社としての安定感と信頼がある点も強みです 。その信頼があるからこそ、大きな仕事に挑戦できます。例えば、近年ではスタートエンターテイメント様とNetflixの「timelesz project」というコンテンツを企画・撮影・編集・パッケージングまで行いました 。また、YouTubeでも「ROLAND」さんのチャンネルを制作しており、タレントさんのYouTubeだけでなく、パーソル様のような大手企業から「テレビクオリティ」を求められるドキュメンタリー風のPR映像なども依頼されています 。
斎藤:待遇面についてはいかがでしょうか。
村上:他社様と比べても待遇は良い方だと思います 。
- 初年度の年収は最低でも475万円以上です 。
- 新卒で入社し、30代を過ぎる頃には大体の人が年収1000万円に到達します 。
- ボーナスは年に4回支給されます 。
- 編集作業でパソコンが必要になるため、パソコン購入時には最大25万円の補助が出ます 。
- テレビ朝日のグループ会社であるため、福利厚生も一般企業に遜色ないレベルで充実しています 。
斎藤:社員の方々の働き方や、社内のコミュニケーションについて教えてください。
村上:社員数は現在約200名です 。人数が限られていることもあり、社員同士の仲が良いのが特徴です 。働き方としては、ほとんどの人が裁量労働制で働いています 。リモートワークも可能ですし、服装も自由です 。ただ、番組制作は多岐にわたるため、社員全員が顔を合わせる機会が少ないという課題がありました 。そこで数年前から、特に入社5年目以下の若手社員向けに、月に1回は必ず集まって学び合う会を実施し、横の繋がりを大事にしています 。
斎藤:上層部の方々も、元々は現場のクリエイターだったのでしょうか。
村上:はい、役員も全員が元々番組を作っていたディレクターやプロデューサーです 。社長自身も、未だに「タモリステーション」という番組の総合演出を務めています 。上層部が全員「作っている人」だからこそ、番組を作ることへのリスペクトが社内に根付いているのだと思います 。
斎藤:入社後のキャリアパスや、若手の裁量についてはいかがでしょうか。
廣井:よく映像業界は「AD(アシスタントディレクター)の期間が長い」と思われがちですが、当社では2年以内でADを卒業し、すぐにディレクターになってもらいます 。入社1年目や2年目でも、企画を出した人はどんどん自ら番組を作る側になってもらいます 。
個人的な趣味で作っていた昭和テイストの映像がバズり、「フィルムエストTV」として展開するなど、自分の好きなことを仕事に繋げている例もあります 。
村上:若手が出した番組企画が通ることは、大変で凄いことなので、社内全体で称えます 。1年目や2年目だと経験がなく、企画が通った後にどうしていいか分からないこともありますが、そこは先輩たちがものすごい勢いでバックアップします 。若手が出した企画を「俺らがやったことにしよう」と手柄を奪うようなことは一切ありません 。その人を立ててサポートし、最終的には新人賞などのレースに出して、賞を取ってもらうことを目的とするような体制が整っています 。
斎藤:採用において、どのような学生を求めていますか。
廣井:一番は、映像制作に対して情熱を持ち、「映像の世界で一流のクリエイターになりたい」という思いを持っている人に来てほしいです 。映像をゼロから創り出していくことは、自分でやり遂げなければならない孤独や責任が伴います 。そこを乗り越えられる熱意を重視しています 。
斎藤:学生時代に映像制作の経験があることは必須でしょうか。
廣井:全くそんなことはありません 。初めて編集をやるという人もいます 。今の時代、編集技術自体は後からいくらでも身につきます 。それよりも大切なのは「アイデア」や、それを具現化するために周りを巻き込んでいく「巻き込み力」です 。
村上:新卒採用は毎年10名程度ですが、業績も良く、映像の用途が広がっているため、これからは採用人数を増やしていきたいと考えています 。
斎藤:最後に、早稲田大学の学生に向けてメッセージをお願いいたします。
村上:当社には早稲田大学出身の社員が多く在籍し、活躍しています 。
- 経済産業大臣賞という映像制作会社の中で一番の賞を26歳で受賞した若手ディレクターもいます 。
- NHKの国民的番組のディレクターを務めている社員もいます 。
- 音楽番組やコンサートの総合演出として活躍している社員もいます
村上:学歴は関係ありませんが、当社を踏み台にしてキャリアを築くくらいの気持ちで来ていただいて構いません 。若いうちから地上波のゴールデン番組や大型オーディションコンテンツ、国民的音楽イベントなどに携われるチャンスが当社にはあります 。
廣井:今は動画のプラットフォームがどんどん広がり、若者を中心にスマホやネットで映像を見る機会が増えています 。テレビ局が放送するだけでなく、映像のニーズはまだまだ伸びしろがあります 。だからこそ、若い人たちに向けたコンテンツは、若い人が作った方が絶対に良いものができます 。入社してすぐに活躍し、意見を通しやすい環境が整っていますので、ぜひ皆さんのアイデアを生かしに来てください 。
斎藤:本日は貴重なお話をありがとうございました。
