1.
斎藤:本日はよろしくお願いします。今回は早稲田大学の学生に向けて、AutoAIzeがどのような会社なのか、AIを活用してどんな事業を行っているのか、そして新卒で入社するとどんな経験ができるのかを伺っていきたいと思います。まずは松﨑さんのこれまでのご経歴から教えていただけますか。
松﨑:よろしくお願いします。私は京都出身で、大学進学を機に東京へ出てきました。
大学3年生のときに、サークルの後輩から「会社を立ち上げるので一緒にやりませんか」と声をかけてもらったのが、最初の起業との接点でした。
その会社が、理系学生向けの就活サービスを運営するLabBaseです。
そこから約9年間、経営に携わりました。
創業当初は、全国の理系学生にサービスを使ってもらうために、研究室を一つひとつ訪問するような活動もしていました。全国に拠点を作って、学生インターンも100人弱くらいいたと思います。
そうした中で、人が成長したり、それまでできなかったことができるようになったりする瞬間に立ち会うことが、自分にとってすごく大切なんだと感じるようになりました。
そこで、もう一度ゼロから、そういう変化がたくさん生まれる会社を作りたいと思って、約1年半前にAutoAIzeを創業しました。
斎藤:学生時代からずっと経営に携わってきたんですね。
松﨑:そうですね。自分でも、思っていた方向とは全然違う人生になったなと思います(笑)。

(AutoAIze代表取締役社長の松崎さん)
2. 企業の概要
斎藤:AutoAIzeでは「AI版SI」を事業として掲げています。学生からすると、具体的に何をしているのか少しイメージしづらいと思います。
松﨑:そうですよね。
私たちは、AIという技術は、人が考えたり、判断したりしている部分まで再現できる可能性があるものだと考えています。
これまでのシステムインテグレーション、いわゆるSIでは、大企業の業務に合わせてシステムを構築してきました。
私たちがやろうとしているのは、その「AI版」です。
斎藤:企業の中にAIを組み込んでいくということでしょうか。
松﨑:はい。
例えば、大企業の中には設計を担当する仕事、法律関係の仕事、問い合わせ対応など、人が考えながら行っている業務がたくさんあります。
そうした仕事そのものを、AIでもできるようにしていく。
AIの技術を企業の業務の中へ組み込み、自動化・AI化していくのがAutoAIzeの事業です。
斎藤:単に生成AIのツールを導入するというより、企業の業務そのものに入っていくんですね。
松﨑:そうですね。
「この仕事はどういう判断をしているのか」「どうすればAIで再現できるのか」というところまで考えて、実際の業務に組み込んでいくイメージです。
3. 企業の強み
斎藤:新しく会社を立ち上げる中で、なぜAIという領域を選んだのでしょうか。
松﨑:AutoAIzeには「目に光のある地球を作る」というビジョンがあります。
私の中で「目に光がある」というのは、自分はもっと何かできるんじゃないか、社会をこう変えてみたい、こういうことに挑戦してみたい、とワクワクしている状態です。
そういう人が日本に何万人、何十万人と増えたら、日本も社会ももっと良くなるんじゃないかと思っています。
そのための機会を、ずっと生み出し続ける組織を作りたいんです。
斎藤:そのビジョンとAIがつながったんですね。
松﨑:はい。
今までは何かプロダクトを作りたいと思っても、まずプログラミング言語を勉強して、といったハードルがありました。
でも今はAIに相談しながら、「こういうものを作ってみたい」と思ったものを形にしやすくなっています。
そうすると、「これもできるんじゃないか」「次はお客さんに使ってもらおう」と、挑戦する人が増える。
AIは人に希望や勇気を与えてくれる技術なんじゃないかと思っています。
だから、このビジョンを実現する上で、AIが非常に良い武器になると考えました。
斎藤:AIの時代は「一人でも何でもできる」と言われますが、AutoAIzeではむしろ大きな組織を作ろうとしているのも特徴的ですね。
松﨑:そうなんです。
AIの時代になると、一人で会社を経営するような働き方も増えると思います。
でも私は、それよりも「人が変わっていく機会」をたくさん作りたい。
そのためには、雇用そのものをたくさん生み出したいと思っています。
だから、少人数だけで効率よくやるというより、大きな組織を作って、組織で勝っていきたい。
それが自分のビジョンを実現する方法だと思っています。

4. 社内の雰囲気
斎藤:松﨑さんのお話を聞いていると、「人」や「仲間」をかなり大事にされている印象があります。
松﨑:そうですね。
私自身、これまでうまくやってこられた理由を聞かれると、一番は「人に恵まれた」ことだと思っています。
行く先々でいい人たちと出会えて、その人たちが周りにいてくれたから頑張れた。
それはかなり大きいです。
斎藤:AIが普及すると、一人で完結できる仕事も増えます。その中でも、人と働くことにはどんな意味があると思いますか。
松﨑:もちろん人によると思いますが、AIがどんどん普及するほど、最終的には人の体温とか熱みたいなものが恋しくなるんじゃないかと思っています。
友達や仲間、パートナーがいて、一緒に何かを分かち合えるから楽しい。
AIを使えば、一人でできる範囲はものすごく広がります。
「この仕事なら、わざわざ誰かを採用しなくてもできる」という判断も合理的だと思います。
でも、その合理性をずっと突き詰めた先に何があるのか。
人生の目的が幸せになること、楽しく生きることだと考えたときに、それを一緒に分かち合える仲間がいることには大きな価値があると思っています。
斎藤:会社でも、かなり全員参加型の組織になっているのでしょうか。
松﨑:そうですね。
例えば経営戦略会議も「全員参加していい」としています。
そこで自分で案を出して、自分で責任を持って実行する。
そういう組織にしたいと思っています。
5. キャリアパスについて
斎藤:新卒でAutoAIzeに入社した場合、どんなキャリアを歩むことになるのでしょうか。
松﨑:まず、「欲張りたい人」に来てほしいですね。自分の人生に対して。
私が大事にしている言葉の一つに、「自分の人生の経営者である」というものがあります。
これは前の会社で教えてもらった言葉なんですが、自分の人生の意思決定は全部自分がしている。
仕事も会社も、その延長線上にあると思っています。
だから、会社に入ったとしても「会社に何かをしてもらう」というより、「自分もこの会社を経営している」と思った方が面白い。
AutoAIzeでは、そういう人を増やしたいと思っています。
斎藤:具体的には、仕事の分け方も一般的な会社とは違うのでしょうか。
松﨑:かなり違うと思います。
私たちは大きく言うと、営業、開発、採用を頑張っている会社です。
普通の会社なら「営業職」「エンジニア職」「採用担当」のように分けると思います。
でもAutoAIzeでは、基本的にみんな営業も開発も採用もやります。
斎藤:エンジニアも営業をして、営業も開発するということですか。
松﨑:そうですね。
特にAIが登場して、職種の境目自体が今後もっと曖昧になっていくと思っています。
営業と開発の両方が分かる人がお客さんと話した方が、お客さんからしても話が早い。
そして個人のキャリアとしても、売りたいものを自分で売って、作りたいものを自分で作って、一緒に働きたい仲間を自分で巻き込めるようになったら、自分で事業も作れるし、会社を作ることだってできます。
最終的に自立した人材になっていくという意味でも、いい環境だと思っています。
斎藤:それを数十人ではなく、将来的にはもっと大きな組織でも続けたいんですね。
松﨑:そうです。
創業期に全員がいろんなことをやる会社はあると思うんですが、1,000人、1万人になってもそれを続けている会社はなかなかありません。
だから、それ自体が自分たちにとって一つのチャレンジですね。

(AI開発エンジニアの城後さん)
6. 欲しい学生像

(AutoAIzeの1人目社員として参画した岡田さん)
斎藤:では、どんな学生にAutoAIzeへ来てほしいですか。
松﨑:先ほども言ったように、自分の人生を欲張りたい人ですね。
今の時点で営業や開発の経験がどれくらいあるか、スキルがどれくらい高いかは、正直そこまで重要ではありません。
それよりも、「自分の人生をもっと変えていきたい」「もっと良くしたい」「より幸せになりたい」という意欲がある人に会いたいと思っています。
斎藤:完成された人材を採るというより、これから変化していきたい人ということですね。
松﨑:そうですね。
会社もまだ創業して1年ちょっとです。
このタイミングで新卒採用をやっている会社自体、それほど多くないと思います。
10年後に振り返ったときに、「あの頃とは全然違う景色を見ているね」と言えるような会社を作りたい。
ある意味、みんなで青春みたいなものを作りたいと思っています。
何ができるかは、集まってからみんなで頑張ればいい。
その中で会社も成長するし、一人ひとりも成長する。
そういうことに「面白そう」「ワクワクする」と思える方に来てもらいたいですね。
斎藤:新卒採用自体にもかなり力を入れているんですね。
松﨑:はい。
27卒も今採用を続けていて、目標として20人を掲げています。
28卒以降も継続して新卒採用をしていきたいと思っています。
7. 早大生へのメッセージ
斎藤:最後に、この記事を読んでいる早稲田大学の学生へメッセージをお願いします。
松﨑:私自身、学生時代から「将来は絶対こうする」と全部決めていたわけではありません。
大学もあまり行けなくて、アルバイトもサークルもなかなか続かなかった。
一方で、長期インターンに出会って、NPOで働いたり、ベトナムの現地企業で働いたり、その後にLabBaseの創業へ関わったりしました。
大学生の頃だけでも、かなりいろいろなことがありました。
だから、「今うまくいっていない」とか「まだ自分に何が向いているか分からない」ということ自体は、それほど問題ではないと思っています。
斎藤:その中で大事にしているのが、「自分の人生の経営者である」という考え方なんですね。
松﨑:そうですね。
何か起きたときに、人のせいにするより、「じゃあ自分は次どうしよう」と考える。
あらゆる意思決定を自分に返していく。
その方が楽だし、人生も仕事も面白くなると思っています。
会社に入ることも同じです。
会社からキャリアを与えてもらうのではなく、自分で作る。
AutoAIzeでは、営業も開発も採用もやってもらいますし、経営戦略の議論にも参加できます。
だから、自分でいろいろ決めたい人、いろいろ経験したい人にとっては、かなり面白い環境だと思います。
斎藤:AIの会社だからこそ、技術だけではなく、人や仲間を大切にしていることも印象的でした。
松﨑:そうですね。
AIでできることが増えても、誰かと一緒に何かを作ったり、喜んだり、悔しがったりすることの価値はなくならないと思っています。
むしろ、AIが便利になるほど、そういう人とのつながりは大切になるんじゃないでしょうか。
自分も成長したいし、仲間の成長にも向き合いたい。
会社を一緒に大きくして、その中で「目に光が宿る」人を増やしていきたい。
そんなことにワクワクできる方に、ぜひ来てもらえたら嬉しいですね。
斎藤:AIを使って企業の仕事を変えるだけではなく、その会社で働く人自身も変わっていける組織を作ろうとしていることがよく分かりました。本日はありがとうございました。
松﨑:ありがとうございました。
