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「学部に友達いない問題」、解決策ってある?

Posted on 2025年6月17日2025年7月11日 by 情報局 メンバー

──SNSでは見えない“つながれなさ”と、その乗り越え方

教室でふとまわりを見渡したとき、「あ、自分ってここでひとりなんだな」と感じたことがある。
授業はひとりで受けて、履修の相談もできる人がいない。ゼミに入っても、話す人はいるけれど、仲良くなるほどではない。

SNSを開けば、学部の友人たちと楽しそうに写る写真が流れてくる。けれど、自分のLINEには“学部トモ”の名前がひとりもいない――。

そんな学生生活を送っている人は、実は想像以上に多い。

「学部に友達がいない」は特別なことじゃなかった

筆者が行った小規模な調査(n=50)では、次のような結果が出た。

  • 「学部に“本当に仲のいい友達”はいない」…約40%
  • 「顔は知っているが遊んだことはない」…約30%
  • 「サークルやバイトの友人がメイン」…約60%

講義内では軽く話すものの、連絡先は知らない。学部内グループに入っていないことに気後れを感じる。そんな声も少なくなかった。

「友達がいない」というより、“関係が深まらないまま過ぎていく”ことが悩みになっていた。

なぜ学部内で孤立が起こるのか?

早稲田の多くの学部では、授業スタイルが「個人完結型」になりがちだ。教室は大きく、席は自由。履修もバラバラ。講義内で誰かと関わらなくても、単位は取れてしまう。

しかも、グループワークや発表が少ない授業が多いと、“自然に話すきっかけ”がなかなか生まれない。サークルやバイトでは仲良くなれても、学部の教室では毎週知らない人に囲まれている――。そんな状況に、孤立を感じる人は少なくない。

特に文学部・文構・教育学部といった、履修の自由度が高く個人作業が中心になりやすい学部では、この傾向が顕著だ。

「最初に話しかけられなかった」が、そのまま続いてしまう

「1年の最初の授業で、周りが自然にグループ化していった。数週間後には“席も決まってる”ような空気ができていて、今さら入りづらくなってしまった」
教育学部3年の学生は、当時の様子をそう振り返る。

別の学生は、「隣の席の人とよく話していたのに、連絡先を聞く勇気が出なくてそのままになった」と話す。あと一言、「また話そうね」と言えていたら、関係は変わっていたかもしれない。

そこから動いた人もいる

「毎週同じ席に座っている人がいて、思い切って“これって次回の課題何でしたっけ?”と話しかけた。それが今の学部で唯一、長く続いている関係になった」
文学部4年の学生は、少し照れくさそうにそう話してくれた。

必要なのは“完璧なタイミング”でも、“特別な話題”でもなかった。ほんの一言、「それってどうだったっけ?」という投げかけが、関係の入口になった。

「今からでも遅くない」は、本当だった

「学部の友達って、1年の春で決まる」――そう思ってしまいがちだが、実際には、2年や3年になってから仲良くなる人も多い。

同じ専門科目で再会したとき。「久しぶりですね」と言ったことが、距離を縮めるきっかけになる。ゼミや卒論のように長く関わる場では、共通の悩みや課題が“戦友感”を生んで、深い関係につながっていくこともある。

「一度うまくいかなかったから終わり」ではない。学部の人間関係には、“何度でもチャンスがある”。

少しの行動が、空気を変える

学部内で「誰かとつながりたい」と思ったとき、できることは案外多い。

  • 毎回同じ場所に座ることで、“顔見知り”の関係をつくる
  • グループワーク後、「LINE交換しませんか」と一言添える
  • 授業後に、「今日の話、面白かったですね」と小さく声をかけてみる
  • 学部のLINEグループやSlackに、ひとことだけ書き込んでみる

全部をやる必要はない。どれかひとつ、“声を出すきっかけ”を持てたとき、何かが動き出すことがある。

「学部に友達がいないまま卒業したけど、大丈夫だった」

商学部4年の学生は、こう語った。

「授業はずっと1人だったけど、サークルやバイトに仲のいい人がいた。自分にとっては、そこで十分だった」

大学には、学部という枠を超えてつながれる場所がたくさんある。サークル、バイト、インカレ、イベント、SNS。人との関係は、必ずしも“学部内”で完結するものではない。

「学部で孤独だった」経験すら、自分の思考力や自立心を育てる時間になったという声もある。周囲に頼れないからこそ、自分で調べ、考える力がついた。静かに大学生活を進めたからこそ、就活でも“自分のペース”を崩さずにいられた。

それでも「つながりたい」と思うなら

無理をして仲良くなる必要はない。でも、ふと「誰かと話したい」と感じたとき、その気持ちはちゃんと大事にしてほしい。

授業後に少し声をかける。ノートを共有する。履修について聞いてみる。どれも特別な行動ではないけれど、その先にある“ちょっと話せる人”の存在が、大学生活の見え方を大きく変えてくれる。

「学部に友達がいない」という静かな悩みは、決して一部の人だけのものではない。むしろ、多くの人が経験しながら、それを言い出せずにいる。

その事実を知っているだけで、少し心が軽くなる。自分だけではないという実感は、居場所を探す最初の支えになる。

“つながり”は、焦ってつくるものではない。必要なときに、そっと伸ばせる関係があれば、それでいい。

大学生活の中で、誰かと笑い合えた記憶が、たとえひとつでもあれば、きっとそれは十分に豊かな時間だったと言えるはずだ。

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