大学生になって、初めて“デートっぽいこと”を意識したのが早稲田に入ってからだった。
それまでは友達としか外食してこなかったし、そもそも高校は男子校だったから、“いい感じの子とごはん”という文化そのものが未知数だった。
で、いざ誰かを誘おうと思ったときに困るのが、「どこ行けば正解なんだ?」ってこと。
新宿や渋谷はちょっと背伸びすぎる。でも学食ってわけにもいかない。
そのちょうどいい距離感を、早稲田の街の中で見つけてきた。
今回は、僕が実際に行って“これはアリだったな”と思った、3つのスポットを紹介します。
正直に言うと、うまくいったこともあれば、やらかしたこともある。でもそれも含めて、誰かの参考になったら嬉しいです。
1. カフェコットンクラブ(夜カフェならここ一択)
場所は馬場口交差点のすぐそば。多分一回はみんな見たことある大きめなカフェバー。
まず内装が抜群にいい。
照明がちょっと暗くて、木のテーブルが落ち着いてて、でも気取ってる感じはない。
椅子の座り心地までやけに良くて、なんか無言のうちに“距離感”が縮まる空気がある。
僕がここを使ったのは、2回目の夜ごはんデートのとき。
「どっか落ち着いたとこ行きたいね」って言われて、めちゃくちゃGoogleマップ漁って見つけたのがここだった。
そのときの彼女が、最初のドリンク飲んだ瞬間に「おいし…」って言った顔が、今でも忘れられない。
静かに流れてたジャズと、ちょっとだけいい香りのする店内。時間がふわっとゆるんでいく感じがして、すごくよかった。
注意点は、混む時間帯は意外と席が埋まりがちなのと、値段はちょい高めってこと。
でも、“夜にカフェでゆっくり話す”という行為自体が、大人っぽくてちょっとドキッとする。
“次のステップ感”を自然に出したいときにおすすめです。
2. 焼き鳥すみれ(食事メインならここで決まり)
「焼き鳥って男子っぽいと思ってたけど、女子ウケいいんだね」って気づかされたのが、ここ。
場所は早稲田駅からすぐ。店の外観はけっこうシンプルなんだけど、中に入るといい感じに薄暗くて、清潔感がある。あんまいい意味で“焼き鳥屋”の雰囲気がじゃなくて、絶妙なバランス。
僕が行ったのは、3回目のデート。たぶん、お互いちょっとリラックスしてきた頃。
その日は授業終わりに「なんかちゃんとごはん行こうよ」って誘って、がっつり食事モードでここを選んだ。
焼き鳥はどれも安定して美味しいし、サイドメニューも意外と充実してる。
で、焼き鳥って1本ずつ来るから、自然と会話のテンポもゆるくなるんだよね。
「これ美味しいね」「次どれ頼む?」って感じで、無理なくコミュニケーションが続く。
あと地味に嬉しいのが、席がカウンターかカップルシートなとこ。話しやすい。
気づいたら2時間半くらいしゃべってて、帰り際に「焼き鳥、いいなぁ」って笑って言われて、あ、これは勝ったかもって思った。
3. カフェ GOTO(昼デートの鉄板)
もうこれは説明不要な早稲田の名所。プリンとタルトが有名な超人気カフェ。場所は西早稲田寄りの早大通り沿い。
ここは“軽めのごはん+カフェ”という空気を作りたいときに完璧。
ランチメニューもあるし、もちろんスイーツ目当てでもOK。
「行ってみたかったんだよね〜」って言われる確率が高い、女子ウケ◎のスポットです。
僕が行ったときは、お昼過ぎの時間帯。
ちょっと並んだけど、その時間すら楽しかった。並びながら他愛もない話して、店に入ったら「プリンにする?それともチーズケーキ?」みたいなやりとりがもう微笑ましくて。
テーブルはちょっと狭めだけど、それがまた“デート感”を出してくれる。
距離が物理的に近くなるから、変に緊張してると焦るけど、逆に慣れてきた2人なら、いい感じの空気が流れる。
「また来たいね」って言われたら、それは次の約束を取るチャンスでもある。
正直、最初は「デートって何すればいいの?」状態だったけど、
早稲田の街って、気取らないけどちょっと特別な場所、けっこうある。
ちょっとだけ背伸びできて、でも“等身大の自分”でいられる場所。
そういうスポットを少しずつ覚えていくのも、大学生活の醍醐味かもしれない。
今のところ、3戦2勝1引き分け(たぶん)くらい。
まだまだ研究中だけど、またいい場所見つけたら、こっそり書きます。