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「何か始めなきゃ」って思って始めたインターンで、私はやっと“自分の言葉”を話せるようになった

Posted on 2025年4月21日2025年7月11日 by 情報局 メンバー

早稲田に入学して、最初の半年は、とにかく「大学生っぽい生活をしよう」って必死だった。
サークルに入って、授業を受けて、空きコマにカフェ行って、バイトもして。
まわりが楽しそうにしてるのを見るたびに、「こういう感じでいいんだよね?」って自分に確認してた。

でも、2年生になったあたりから、なんとなくその“大学生っぽさ”に、違和感を覚え始めた。
このままでいいのかな?とか、何かもっとちゃんとしたことを始めたほうがいいのかな?とか。
サークルの先輩がインターンの話をしてるのを聞いて、「え、2年からもうそういうのやるの…?」って、ちょっと焦ったのを覚えてる。

なんとなく、SNSにも「長期インターン始めました」って投稿が増えてて、
それを見たときの自分の気持ちは、羨ましいというより、ちょっと苦しかった。
何者にもなれてない自分が、その投稿の向こう側から見つめ返してきてるようで。

 

そんな気持ちで、何も考えずにインターンの募集サイトを開いた。
「週2〜OK」「未経験歓迎」「学生多数在籍」。
いろんな言葉が目に飛び込んできたけど、正直どれがいいのか全然わからなかった。

とりあえず、口コミが良さそうだったIT系のスタートアップに応募してみた。
面接がZoomだったのも、ハードルが下がった理由のひとつ。
受け答えはかなりカタかったと思うけど、なぜか通ってしまって、気づいたら「来週からお願いします」と言われていた。

嬉しかったのと同じくらい、怖かった。

 

初日のことは今でもよく覚えてる。
オフィスは渋谷にある、おしゃれなコワーキングスペースみたいなところで、白い机に観葉植物が置いてあった。
スタッフさんはみんな優しかったし、「学生インターンあるあるだよ〜」みたいなノリで迎えてくれた。
だけど、全然安心できなかった。

なにが怖いって、自分だけ“話せる言葉”がなかったこと。

「営業チームに配属です」って言われて、先輩たちが電話かけたり、資料を作ったりしてるのを横で見てたけど、
とにかく出てくる単語が分からない。
CRM?KPI?インサイドセールス?
会話の流れも、誰が誰で何してるのかも、よく分からなかった。

頑張ってメモを取って、帰ってから調べたけど、頭に入ってこない。
それでも翌週には、自分も「アポ取りをしてみましょう」って言われて、
手汗びっしょりになりながら、テンプレ通りのセリフを読み上げていた。

 

「なんか違うな」と思ったのは、たぶん最初の1ヶ月を終えたあたり。
成果も出てなかったし、会話にも入れなくて、自分だけ浮いてる気がしてた。
正直、このまま辞めちゃってもいいかなって思った。

でも、そのとき社員さんに言われたひと言が、ちょっとだけ刺さった。

「最初から“役に立とう”としなくていいよ。まず“自分がここにいる意味”を見つけるほうが大事だから」

その言葉をきっかけに、私は少しずつ“がんばり方”を変えてみることにした。

 

まず、「分からないことは素直に聞く」。
それまでの私は、質問するのが怖かった。
「そんなことも分からないの?」って思われそうで。
でも、社員さんも先輩インターンも、全然そんな空気じゃなかった。
「いい質問だね」とか「俺も最初わかんなかったよ」って、意外とあっさり返ってきた。

次に、「自分の言葉で考えてみる」。
マニュアルはあるけど、それをただ読むより、「私はなぜこれを言うのか」をちゃんと考えるようにした。
アポ取りのときも、最初は声が震えてたけど、
「相手の時間をもらってる」ってことを意識して、ちゃんと相手を見て話すようにした。

そうして少しずつ、“自分の言葉”が出てくるようになってきた。

 

ある日、先輩が作った資料のコピーを頼まれたとき、
ちょっとだけ提案してみた。「ここの言い回し、こうした方が読みやすいかも」って。
その時の先輩の反応が、「あ、いいね、それ採用!」って、ほんとに何気ない一言だったんだけど、
それがやけに嬉しくて、帰り道にコンビニでチョコ買って、自分にご褒美したのを覚えてる。

小さいことでも、自分が関われたって思える瞬間が、
少しずつ、自分の自信になっていった。

 

インターンって、華やかで、すごい経験ができて、将来につながるものだと思ってた。
でも実際は、めちゃくちゃ地味で、分からないことだらけで、毎回ちょっとだけ落ち込んで、でもちょっとだけ成長できる場所だった。

週に2回だけの参加でも、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月と続けていくうちに、
“成長した”って言えることが、なんとなく積み重なっていく。

最初は「とりあえず何か始めなきゃ」って思って飛び込んだ世界だったけど、
今は、「続けてよかったな」って、ちゃんと思える。

 

インターンを始めてから、世界が一気に広がったわけじゃない。
でも、“見えてなかったもの”が少しずつ見えるようになった。
社会ってどう動いてるのか、人と人がどう繋がってるのか、働くってどういうことなのか。

そして、早稲田の教室の中では得られなかった“他人と一緒に責任を持つ感覚”を、
やっと少しだけ、身につけることができた気がしてる。

 

これから先、また違うことを始めるかもしれないし、
別の業界を見るかもしれない。
でも、今のインターンで得た“自分で考えて、自分で動く”感覚だけは、
どこに行っても使える気がしてる。

大学生活の中で何か一つ、続けてよかったと思えるものがあるとすれば、
たぶん私は、このインターンを選ぶと思う。

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