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「早稲田なら余裕でしょ?」から始まった地獄

Posted on 2025年4月15日2025年7月11日 by 情報局 メンバー

「早稲田だし、なんとかなる」は幻想だった

大学3年の春。なんとなく周囲がソワソワしはじめて、サマーインターンの話題が耳に入るようになった頃、正直まだ「就活=先の話」だと思っていた。「早稲田だし」「TOEICそこそこあるし」「サークルもバイトもやってるし」。言語化こそしなかったけど、“自分は大丈夫”という根拠のない安心感に包まれていた。

結果、ES10社提出で全滅。返ってくるのは“ご縁がなかった”メールばかり。焦りがじわじわと浸透していった。

就活が、静かに“自己肯定感”を削ってくる

SNSには「内定出ました!」という投稿が並び、SPI満点アピール、ES通過報告。周囲の“順調な人たち”の声に、じわじわと心が削られていく。

「なんで俺だけ?」
「早稲田なのに」
「ダメな理由がわからない」

そう思ってしまうのは、自分のせいというより、就活が“自分を比較する構造”でできているからだ。

“肩書きで勝負できる”と思っていた自分がいた

ゼミ代表、学内有名サークルの副代表、バイトリーダー。そうした実績は、一見“強いエピソード”に見える。でも面接で求められるのは、実績の中身ではなく、その背景にある“自分だけの物語”だった。

「あなたらしさってどこにあるの?」

その質問に答えられなかったとき、初めて気づく。“すごそうな話”は、就活では通用しないことがあるということに。

テンプレ自己PRで落ちるのには理由がある

「課題発見→チームで協働→成果」
この黄金パターンに当てはめるだけでは、“誰でも語れる話”になってしまう。面接官に「それ、あなたじゃなくてもよくないですか?」と言われた瞬間、言葉が詰まる。

就活は、“何をしたか”ではなく、“それをどう捉えたか”がすべてだった。

深掘りすればするほど“空っぽ”を見つけるフェーズ

自己分析が進めば進むほど、自分の輪郭がぼやけていくような感覚になる人は多い。「頑張ってきたはずなのに、“語れる話”が見つからない」。その焦りが、夜中のES執筆でさらに増幅される。

「私って、何をしてきたんだろう」
「強みって、あるのかな」

気づけば、“自己分析”が“自己否定”にすり替わっていた。

SPI、ES、面接のフルコンボで壊れていく日々

2月を越えたあたりから、スケジュールが完全にカオスになる。

朝の説明会に始まり、SPIの時間制限に追われ、夜はES締切。面接対策は後回し。自己肯定感が下がるにつれ、“就活=やめたいけどやめられない沼”になっていく。

「この生活、あと何週間続くんだろう」
そんなことを思いながら、ベッドに倒れ込む日が続く。

自分らしさって、どうやって作るんだっけ?

「もっと明るくした方がいいよ」「もう少し熱意を出して」
面接のフィードバックは抽象的で、どこを直せばいいか分からない。

「自分のままじゃダメなのかな」と思い始めたときに出会ったのが、“素で内定をもらった人”だった。

その人は言っていた。
「嘘はついてないけど、“等身大の自分”をどう見せるかは考えた。強調の仕方とか、順番とか。それだけでもだいぶ変わったよ」

“すごくない話”でも、ちゃんと伝わる

ある人は、コンビニバイトでの外国人スタッフとのコミュニケーションを語った。別の人は、趣味の読書を通して得た考え方を話した。華やかなエピソードではない。でも、“自分でしか語れない話”として成立していた。

就活で一番大事なのは、誰かの物語を真似することじゃない。“自分の言葉”を持つことだった。

第一志望じゃなくても、未来は始まる

多くの早稲田生が、途中で志望業界を変えている。理想を描いていた商社から中小メーカーへ、安定を求めたはずがベンチャーへ、逆のパターンもある。

大事なのは、「内定をもらえたか」より、「自分が選べたかどうか」。

「選ばれる就活」から「選ぶ就活」への転換が、最終的な納得を生んでいた。

「内定が出ても不安」は、正常なことだった

就活が終わった瞬間、意外と静かだった。

「やっと終わった」という安堵と、「これで本当にいいのかな」という不安が同居する。むしろ、内定が出てからの方が、改めて“働くこと”に向き合い直す時間だった。

「ここに行っていいのか」
「別の道もあったんじゃないか」

その迷いに答えが出ないままでも、「納得」は少しずつ積み上がっていく。

就活で得たものは、“勝利”じゃなく“言葉”だった

落ちた数、悩んだ夜、自分と向き合った時間。それらは、就活という“通過点”を超えて、生きていく中で支えになる力になる。

  • 自分の言葉で、自分の人生を語れるようになった
  • 誰かに頼ってもいいと知った
  • “働く”ということを、初めて考えた

この経験があるからこそ、どんな道を選んでも、“ちゃんと向き合ってきた”と言える。

「就活、しんどかったけどやりきった」って、胸を張っていい

他人の成功が輝いて見える夜もある。
ESが通らない自分に自信が持てない日もある。
面接で泣きたくなったことがある人もいる。

でも、そこにいた“頑張った自分”だけは、誰とも比べなくていい。

就活は、“納得して終える”ためのプロセス。

そのために、自分の言葉を探して、誰かに聞いてもらって、時には躓いて。

それを乗り越えたあなたは、もう充分強い。

#就活しんどかった早稲田生
そんなタグで、誰かと自分の経験をつなげてみてほしい。
「あなたの頑張り、ちゃんと伝わってたよ」って、言ってくれる人がきっといるから。

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