早稲田大学2年生の斎藤です。
大学生活も折り返し地点に差し掛かり、周囲では少しずつ「社会で働くこと」への意識が高まりつつあります。私自身、これまで多くの企業について調べる機会がありましたが、東証プライム上場という安定した基盤を持ちながら、中身は驚くほど挑戦的で、「人」という指標を何よりも重んじている企業に出会いました。
今回お話を伺ったのは、ライク株式会社で人事部門と国際事業の立ち上げを担う田口裕也さんです。


田口さんは新卒でライクグループに入社し、現場の最前線から20代で支社長を経験、現在はグループ全体の組織づくりに携わっています。その歩みは、同社が掲げる「人を活かし、未来を創造する」という理念を自ら体現するかのようでした。過度な装飾を排し、事実に基づいた対話の中から、これからの時代に求められる「働くことのリアル」を探ります。
入社5年目で支社長へ。実力主義がもたらす「裁量」の重み
斎藤: 本日はよろしくお願いいたします。まず、田口さんご自身のキャリアについて伺わせてください。新卒でライクグループに入社されてから、非常にスピーディーにステップアップされていると伺いました。
田口さん(以下、敬称略): よろしくお願いします。そうですね、私の場合は少し特殊かもしれませんが、ライクという会社が持つ「チャンスの多さ」をそのまま歩んできた感覚です。最初はグループ会社のライクスタッフィングで、人材サービスの営業職からスタートしました。

(↑東京本社からの眺望です!夕焼けがとても綺麗でした、、!)
斎藤: 人材サービスの営業というと、具体的にどのような業務をされていたのでしょうか。
田口: 当社の営業は「一気通貫型」が特徴です。法人向けに課題をヒアリングする営業活動(to B)と、求職者の方にお仕事を紹介し、決定後のフォローまで行う個人向けの活動(toB, to C)の両方を一人が担当します 。これを3年ほど経験し、4年目で課長職に昇進しました。当時は年間約13億円の売上を見る部署のマネジメントを任されました 。
斎藤: 4年目で13億円の規模を動かすというのは、責任も相当なものですよね。その後、さらに北海道の支社長に就任されたとか。
田口: はい。入社5年目の時、北海道支社長のポストが空くタイミングがありました。そこで自ら立候補しました 。より広い範囲の決裁権を持ち、経営的な判断を含めた支社全体の責任を負う立場で挑戦したいという思いがありました 。
斎藤: 20代で支社長という立場。東証プライム上場企業グループでありながら、自ら手を挙げればそれだけの裁量を任せてもらえる風土あるのですね。
田口: 年齢や社歴に関係なく、活躍し貢献する人にポジションを提供するのが当社の風土ですね。その後、創業者である岡本や当時の人事部長との面談を経て、「組織の基盤を支える側に回ってほしい」と打診を受け、現在の管理本部へと異動しました。現在は人事全般に加え、第四の事業となる国際事業の立ち上げにも携わっています 。

(↑ライクカフェと呼ばれる、入社式・研修・社員懇親会等の会場にもなるオープンスペースです。とても開放感があり、作業にも向いていそうでした。)
「ゆりかごからハッピーエンディングまで」社会課題を解決する3つの柱
斎藤: 田口さんの経歴からも、ライクが単なる「人材派遣の会社」ではないことが伝わってきます。改めて、グループ全体としてどのような事業を展開されているのか教えていただけますか。
田口: 私たちの根底にあるのは「人を活かし、未来を創造する」という理念です 。具体的には「ライクキッズ(保育)」「ライクスタッフィング(人材)」「ライクケア(介護)」の3つの事業を柱としています 。これを私たちは「ゆりかごからハッピーエンディング」と呼んでいます 。
斎藤: 全ての世代をカバーされているのですね。それぞれの事業にはどのような特色があるのでしょうか。
田口: まず保育事業については、売上高でも業界2番手の規模を誇ります 。もともとは人材事業を行っていた際、子育てや介護のために「働きたいけれど働けない」という方々の現状を目の当たりにし、その課題を解消するために参入した経緯があります 。
斎藤: 社会課題の解決が、事業拡大の動機になっているのですね。
田口: その通りです。人材事業でも、通信や物流、保育・介護といった、世の中にとって不可欠な「エッセンシャル領域」への支援に特化しています 。また、ライクケアでは関東圏を中心に施設を運営しており、最期の時まで安心・安全な施設で過ごしていただけるサービスを提供し、ご入居者様だけでなくご家族様の負担軽減にも寄与しています 。
斎藤: 日本が直面している待機児童問題や労働力不足、老々介護といった課題に、真っ向から取り組まれている印象です。
田口: はい。事業を通じて持続可能な社会を実現すること。これが私たちのミッションです 。
26卒の初任給を30万円へ。大企業基盤とベンチャーマインドの共存
斎藤: ここで少し現実的なお話も伺いたいのですが、26卒の学生から初任給を引き上げられたと伺いました。
田口: はい。26卒の総合職については、初任給を従来の約27万円から30万円に引き上げました 。これに伴い、初年度の年収イメージは約480万円程度になります 。また、先ほどお話ししたように4年目で課長職に就けば、年収600万円超も現実的な数字となります 。
斎藤: 待遇面でも、若手の活躍を強く後押しされているのですね。一方で、東証プライム上場企業としての安定性と、田口さんが歩まれてきたようなスピード感のあるキャリア、どちらが「ライクらしさ」なのでしょうか。
田口: その両立ですね。東証プライム上場企業は「出来上がった大企業」と見られがちですが、当社では、「現状維持は衰退だ」という危機感を常に持っています 。ですから、新卒の方には「ベンチャーマインド」を持っていてほしい。与えられた仕事で100点を取るのは当たり前。そこに対して「更に良くできないか?」と常に疑問を持ち、工夫し、120点を目指す姿勢を求めています 。
斎藤: 具体的に、どのような学生がライクに向いていると思われますか。
田口: 一言で言えば「人に対して興味がある人」です 。私たちの社員は、相手の小さな変化に気づいたり、以前話した内容をしっかり覚えていたりするタイプが多いですね 。仕事外でもゴルフに行ったりテーマパークに行ったりと、仕事もプライベートも全力で楽しむ、そんな「人としての魅力」を大切にする方が多い職場です 。
早稲田の先輩たちも活躍中。学生との「新しい繋がり」を求めて

(↑社員の方がランチを取られるスペースなど、様々な設備がありオフィスを楽しく周らせて頂きました。)
斎藤: 私たち早稲田大学の出身者で、活躍されている方は実際にいらっしゃるのでしょうか。
田口: もちろん在籍していますよ。入社2年目で東海支社の営業として最前線で走っている者もいれば、入社6年目で東京本社の課長代理としてチームを率いているOBもいます 。
斎藤: 身近な先輩たちが活躍されていると聞き、親近感が湧きます。最近では学生団体やサークルへのスポンサー活動も積極的に行っているそうですね。
田口: はい。一般的な就職媒体だけでなく、もっと低学年のうちから「ライク」という存在を知ってほしいと考えています 。これまでにミスコン団体の新入生歓迎会に渋谷のオフィススペースを提供したり、関西学院大学のラクロス部女子のスポンサーを務めたりしています 。ラクロス部の皆さんが、当社の保育園で子どもたちにラクロス体験会を提供してくれるといった、相互協力し合う取り組みも生まれています 。
斎藤: 単なる資金援助ではなく、事業を通じた関わりが持てるのは面白いですね。早稲田のサークルとの連携についても、どのようにお考えですか。
田口: 非常に前向きです。「成長意欲」というマインドが合致する団体であれば、ぜひ繋がりを持ちたいと思っています 。
斎藤: ありがとうございます。最後に、これから社会に出ていく学生に向けてメッセージをお願いします。
田口: 私たちは「何をやるかよりも誰とやるか」を大切にしています 。就職活動中、企業の規模や事業内容だけで判断せず、ぜひそこにいる「人」に触れてみてください。ライクという環境が、あなたの「ベンチャーマインド」を形にする場所であれば嬉しいですね。
取材を終えて
インタビューを通じて感じたのは、ライクという企業が持つ「実直なスピード感」でした。東証プライム上場という看板に甘んじることなく、むしろそれをレバレッジとして、より大きな社会課題へ挑もうとする姿勢。そして、20代という早い段階から「経営の視点」を持てる環境があることは、事実に基づいた田口さんの経歴が何よりの証明となっていました。
「現状に対して常に疑問を持ちながらより良くしていく」 。 この姿勢は、社会人としてだけでなく、学生生活を送る私たちにとっても、未来を切り拓くための重要なヒントになるはずです。
田口さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。
