みなさんこんにちは!
早稲田情報局です!
今回紹介するのは、早稲田大学の中でも独自の文化圏を形成している学部、スポーツ科学部です!
通称、スポ科。
早稲田で「スポ科です」と言うと、だいたい同じような質問が返ってきます。
スポ科生だからといって、全員が体育会所属ではありません。
- 全員がムキムキでもありません。
- 全員が足速いわけでもありません。
- 毎日ずっと運動しているわけでもありません。
ただし、体育会生はかなり身近です。
教室に入ったら、全国大会に出ている人が普通に座っています。隣の席の人が翌週テレビに映っていることもあります。授業後に「このあと練習なんだよね」と言って去っていく人もいます。
本キャンとは、ちょっと人種が違う……。
いや、同じ早稲田生なのですが、大学生活のリズムがかなり違います。
そして何より、スポ科は所沢です。
朝はスクールバスの列に並び、キャンパスに着けばジャージ姿の学生が歩き、帰りもまたバスの時間を気にする。
そんなスポ科生の毎日は、早稲田駅から歩いて大隈講堂へ向かう大学生活とは、だいぶ違います。
この会話も、スポ科のリアルを表しています。
今回は、他の大学情報サイトに載っている偏差値や入試方式の話はほどほどにして、所沢で実際に4年間を過ごすと見えてくる、スポ科生のリアルを紹介していきます!
- スポーツ科学部の学部構成とコース選択のポイントが分かります!
- 「所沢体育大学」と呼ばれる理由が分かります!
- スクールバス、ジャージ、キャンパス文化のリアルが分かります!
- 体育会生と一般学生の関係性が分かります!
- 受験生向けの入試方式と共通テスト得点率も分かります!
目次
- 早稲田大学【スポーツ科学部】を解説!
- 【入試情報】スポ科、入試方式もちょっと独特です
- 【あだ名】所沢体育大学
- 【通学】スポ科の1限は、授業開始より前から始まっている
- 【服装】おしゃれより機能性!最終的にみんなジャージへ
- 【スポ科女子】メイクより睡眠?ナチュラル派が多め
- 【偏見】スポ科生は全員、運動神経がいい?
- 【実技】軽い気持ちで行ったら、周りがガチ勢
- 【二外】第二外国語がない!他学部生が一番うらやむポイント
- 【人間関係】学年より競技!体育会ネットワークが強い
- 【観戦】試合のチケットが体育会のツテで回ってくる
- 【所沢キャンパス】自然が多い。つまり、虫もいる
- 【学食】バスは混むのに、食べる場所は意外と平和
- 【帰り道】友達との距離が近い。歌いながら帰れるくらい
- 【本キャン】たまに行くと、早稲田大学に来た感がすごい
- 【体育会じゃないスポ科生】実は少し肩身が狭い瞬間もある
- 【スポ科の偏見】単位は体力で取る?
- 【スポ科の青春】華やかな試合の裏で、朝練とバスに追われている
- スポーツ科学部を一言でまとめると?
早稲田大学【スポーツ科学部】を解説!
まず、スポ科を一言で表すなら、早稲田大学の中にある、ほぼ別の大学です。
早稲田大学なのは間違いありません。
ただ、普段過ごしている場所も、服装も、交友関係も、本キャンの学生とはかなり違います。
【入試情報】スポ科、入試方式もちょっと独特です
ここで、受験生向けにスポーツ科学部の基本的な入試情報も見ておきましょう!
早稲田大学スポーツ科学部は、他の文系学部のように「英語・国語・地歴で一般入試!」という感じとは少し違います。
2026年度の一般選抜では、募集人員は150名。大学入学共通テストの得点と、早稲田大学側で行う総合問題の得点を合わせて合否を判定する方式です。共通テストでは「国語または数学」と「英語」を使い、大学の試験では総合問題を解きます。つまり、スポ科の一般選抜は、共通テスト+早稲田独自の総合問題という形です。
また、共通テスト利用入試もあります。2026年度の要項では、共通テストのみ方式が20名、共通テスト+競技歴方式が75名となっています。競技歴方式では、共通テストの得点に加えて、スポーツ競技歴調査書の得点も使って判定されます。
偏差値については、旺文社パスナビの2027年度入試向けデータでは、スポーツ科学部は一般的なボーダー偏差値が表示されておらず、共通テスト得点率が75%〜87%とされています。内訳を見ると、共通テストのみ方式が87%、併用総合問題方式が79%、競技歴方式が75%です。
スポ科は「スポーツできれば入れる」という単純な学部ではありません。
もちろん競技歴を活かせる入試方式もあります。でも、共通テストの得点も普通に必要です。一般選抜では総合問題もあります。つまり、競技だけでも、勉強だけでもなく、方式によって求められる力がかなり変わります。
スポ科は、入学後も体育会生、一般受験組、競技経験者、スポーツを支える側に興味がある人など、かなりいろいろな学生が混ざります。
そのごちゃ混ぜ感は、入試方式の時点からすでに始まっています。
【あだ名】所沢体育大学
スポ科を語るうえで外せない言葉があります。
所沢体育大学。
スポ科の雰囲気を一発で伝える言葉としては、かなり優秀です。
スポ科生自身も、所沢体育大学という呼び方をわりと使います。
ただし、教育学部の「チベット」と同じで、自分たちで言うのはいいけれど、他学部から雑に言われると少しだけ引っかかる人も多いそう。
このやり取りまでがセットです。
なんだかんだ早稲田大学であることには誇りを持っています。
ただ、普段生活していると、本キャンより所沢体育大学感の方が強い日もあります。
【通学】スポ科の1限は、授業開始より前から始まっている
所沢キャンパスへは、小手指駅から無料のスクールバスで向かいます。大学公式の案内では、所要時間は約20分。
数字だけ見ると、「20分なら余裕じゃん」と思うかもしれません。
しかし、問題は、バスに乗るまでです。
授業前の時間帯になると、バス乗り場に列ができます。
初めて見た新入生は、だいたい少し驚きます。
列が長い日は、テーマパークのアトラクション待ちのようにも見えます。
ただし、待っている先にあるのは夢の国ではありません。
授業です。
スポ科生は、授業開始時刻だけを見て家を出るわけにはいきません。
本キャンの友達に「1限つらいよね」と言われると、
と少しだけ言いたくなる方もいるのでは。
バスを1本逃した時の絶望感
目の前でバスの扉が閉まる。
これはスポ科生活の中でも、かなり悲しい瞬間でしょう。
なお、帰りもバスです。
ではなく、
から帰宅が始まります。
スポ科生の生活は、往復ともにバスに握られています。
【服装】おしゃれより機能性!最終的にみんなジャージへ
スポ科のキャンパスを歩いていると、ジャージ姿の学生をかなり見かけます。
春の最初だけ私服を頑張っていた人が、数週間後には普通にジャージになっている。
理由は単純です。
本キャンでは少し浮きそうな上下ジャージも、所沢では完全に景色に溶け込みます。
むしろ私服でしっかり決めている日に、
と聞かれる可能性があります。
ただ服を着ただけなのに。
【スポ科女子】メイクより睡眠?ナチュラル派が多め
スポ科女子は、文キャンや本キャンと比べると、かなりナチュラルな雰囲気です。
もちろん、メイクをする人も、おしゃれが好きな人もいます。
ただ、毎日ばっちり決めてくる人は少なめ。
スポ科では、睡眠が勝ちます。
そして、ジャージにナチュラルメイクという組み合わせが、だんだん一番しっくりくるようになります。
たまに授業後の予定に合わせてきれいな私服を着てくると、
と言われます。
褒めているのか、普段をどう見ていたのか、少しだけ気になります。
【偏見】スポ科生は全員、運動神経がいい?
スポ科生に向けられる偏見の代表格です。
できる人は、本当にできます。
- 全国大会。
- 日本代表。
- インカレ。
- 強豪校出身。
- 競技歴10年以上。
そういう人が普通にいるのもスポーツ科学部に入って驚くことの一つでしょう。
高校の体育祭で少し活躍した程度では、まったく自慢になりません。
スポーツ科学部では、2年次からスポーツ医科学、健康スポーツ、トレーナー、スポーツコーチング、スポーツビジネス、スポーツ文化の6コースから一つを選びます。体の仕組みからビジネス、歴史、文化まで、スポーツをかなり広く扱う学部です。
つまり、スポーツが得意な人のためだけの学部ではなく、スポーツについて考えたい人の学部でもあります。
ただし、体を動かす授業はあります。
そこで周囲の運動能力に驚くということもスポ科の学生なら経験したことがあるのではないでしょうか。
【実技】軽い気持ちで行ったら、周りがガチ勢
スポ科では、選択必修としてスポーツ実技を履修します。
ここでスポ科らしい光景が生まれます。
授業なので、もちろん全員がその競技の経験者というわけではありません。
初めて挑戦する学生もいます。
ただ、同じ教室やグラウンドに、明らかに動きが違う人が混ざっていることもあります。
こちらは授業として参加しているのに、向こうは人生の一部として競技をやっている。
同じ「体育」だと思ってはいけません。
でも、ガチ勢が怖いかというと、意外とそうでもありません。
「スポーツできる人、怖そう」という偏見が、授業で少し消えます。
【二外】第二外国語がない!他学部生が一番うらやむポイント
スポ科には、第二外国語の必修がありません。
これは他学部生からかなりうらやましがられます。
教育学部の友達が中国語の小テストに苦しんでいる。文化構想学部の友達が週何回もフランス語へ行っている。法学部の友達がドイツ語の単位を心配している。
そんな時、スポ科生は言えます。
強い。
ただし、何もしなくていいわけではなく、スポ科には必修の「スポーツ教養演習」があります。
現在のスポーツ教養演習は、スポーツに関わる自然科学・人文社会科学上の課題を考え、伝え、発信するためのアカデミックスキルを、入学後の3セメスターで身につける科目として位置づけられています。
二外の代わりに、スポーツを題材に大学での学び方を身につける。
かなりスポ科らしい仕組みです。
とはいえ、他学部生が二外の課題に追われている時の優越感は少しあります。
一度は言ってみたい返答です。
【人間関係】学年より競技!体育会ネットワークが強い
スポ科の人間関係は、一般的な学部と少し違います。
他学部では、同じクラス、同じ語学、同じゼミ、同じサークルこうした場所から友達ができます。
スポ科では、そこに競技と体育会が入ってきます。
- 同じ部活の先輩。
- 同じ競技の後輩。
- 別競技だけれど体育会つながりの人。
- 遠征先で知り合った人。
- 授業で同じグループになった選手。
横だけでなく、縦にも人間関係が広がります。
1年生の時点で、4年生の知り合いがいる人も珍しくありません。
体育会生の友達を一人つくると、そこからいろいろな競技の人につながることがあります。
有名選手が「友達の友達」くらいの距離にいる
スポ科では、メディアに出ている選手が意外と近くにいます。
直接の友達ではなくても、
- あの人、同じ授業だった。
- 友達の部活の先輩。
- この前、学食にいた。
- グループワーク一緒だった。
くらいの距離にいることがあります。
テレビで試合を見ながら、
となる。
他学部ではなかなか味わえない感覚です。
【観戦】試合のチケットが体育会のツテで回ってくる
体育会との距離が近いと、スポーツ観戦へのハードルも下がります。
こんな流れで、野球、ラグビー、アメフトなどの試合を観に行くことがあります。
普段スポーツ観戦をしない人でも、知り合いが出ていると話は別です。
ルールが完璧に分からなくても応援したくなります。
試合後に本人と会えば、さらに距離が縮まります。
スポ科では、スポーツは授業で学ぶ対象であると同時に、友達が本気で取り組んでいる日常でもあります。
この距離の近さは、スポ科のかなり大きな魅力です。
【所沢キャンパス】自然が多い。つまり、虫もいる
所沢キャンパスは、自然が豊かです。
公式のキャンパス紹介でも、100号館は自然環境に調和するよう設計され、競技用屋内プールを備えたアクアアリーナなど、スポーツ科学らしい施設が紹介されています。
写真で見ると、緑が多くて気持ちよさそうです。
実際、空気も本キャンとは違います。
都会の大学というより、少し郊外の施設に来た感覚があります。
そして、自然が豊かということは……虫もいます。
スポ科あるあるとして語られるのが、カブトムシ。
所沢なら、いてもそれほど驚きません。
本キャンでカブトムシを見つけたらニュースになりそうですが、所沢では夏の風景です。
スポ科生は、早稲田大学に通いながら季節を感じられます。
【学食】バスは混むのに、食べる場所は意外と平和
授業前後のバス乗り場は混みます。
でも、キャンパス内でご飯を食べる場所は、意外と落ち着いていることがあります。
本キャンの昼休みは戦争です。
生協へ行っても人。コンビニへ行っても人。席を探しても人。買ったご飯を持ったままさまよう人。
所沢は、それに比べると少し平和です。
と思う瞬間があります。
体育会生は練習や別の予定へ動き、授業の場所も分かれ、キャンパスも広いため、うまく人が散るのかもしれません。
友達とジャージ姿でゆっくりご飯を食べる。
その後、帰りのバス時間を確認する。
非常にスポ科らしい昼休みです。
【帰り道】友達との距離が近い。歌いながら帰れるくらい
所沢キャンパスは、本キャンほど街の中にありません。
授業が終わって外に出ても、すぐ早稲田通りの飲食店へ流れるわけではありません。
だからこそ、帰り道は友達同士でまとまりやすいです。
- バスまで一緒。
- 駅まで一緒。
- 電車も途中まで一緒。
大学から離れるまでの時間が長い分、どうでもいい話をたくさんします。
- 練習の話。
- 授業の話。
- 恋愛の話。
- 次の試合の話。
テンションが上がると、歌いながら帰れそうな空気になることもあります。
本キャンで大声で歌っていたら少し目立ちます。
所沢だと、なんとなく許されそうです。
周囲にいる人も、だいたいスポ科か人科。
一種の身内空間です。
「所沢体育大学」と呼ばれるのは、場所だけでなく、この距離の近さも理由かもしれません。
【本キャン】たまに行くと、早稲田大学に来た感がすごい
スポ科生が本キャンへ行くと、少し観光客のような気持ちになるという方も多くいるのではないでしょうか。
- 大隈講堂。
- 大隈銅像。
- 人が多い。
- サークルの立て看板。
- 早稲田通り。
「早稲田大学って、こういう感じだったな」と思い出します。
普段は所沢にいるので、同じ大学なのに本キャンが少し特別です。
本キャンの友達から、
と聞かれることもあります。
説明は難しいです。
説明すればするほど、早稲田大学から遠ざかっていきます。
でも、間違いなく早稲田です。
【体育会じゃないスポ科生】実は少し肩身が狭い瞬間もある
体育会生が多い環境では、体育会に所属していない学生が少しだけ気まずくなる瞬間があります。
会話が一度止まります。
もちろん、それで仲間外れになるわけではありません。
ただ、スポ科では競技歴が自己紹介の一部になりやすいため、何もないと最初は少し戸惑います。
でも、スポ科にはスポーツビジネス、文化、健康、トレーナーなど、競技者以外の入口もあります。
- 映像やデータに興味がある。
- プロスポーツの経営を考えたい。
- 選手を支えたい。
- 地域の健康づくりを学びたい。
- スポーツと社会の関係を研究したい。
こうした関心があれば、体育会でなくても十分に居場所はあります。
【スポ科の偏見】単位は体力で取る?
他学部から見たスポ科の偏見は、かなり分かりやすいです。
- 授業でずっと運動してる。
- 勉強しなくても卒業できそう。
- レポートも筋肉で書いてそう。
- 全員体育会。
- 全員ジャージ。
- 毎日健康そう。
もちろん、違います。
実技はありますが、座学もかなりあります。
スポーツ医科学では、生理学、生化学、栄養学、バイオメカニクスなどを扱います。
スポーツビジネスでは経営やマーケティングを考えます。
スポーツ文化では歴史、社会、メディアなどを研究します。
大学公式でも、スポーツ科学部は自然科学から人文・社会科学、スポーツビジネスまでを総合的に学ぶ学部として位置づけられています。
つまり、筋肉だけでは卒業できません。
- レポートもあります。
- 発表もあります。
- 研究もあります。
- 卒業論文もあります。
ただ、眠そうな顔で授業へ来ても、体だけは健康そうに見える人が多いのは事実かもしれません。
【スポ科の青春】華やかな試合の裏で、朝練とバスに追われている
スポ科には、他学部では味わいにくい青春があります。
- 友達の試合を観に行く。
- 授業でトップ選手と一緒になる。
- 競技の悩みを研究テーマにする。
- 練習後、ジャージのまま教室へ来る。
華やかです。
でも、その裏側には朝練があります。
テレビで見る選手も、キャンパスでは眠そうにレジュメを読んでいたりします。
競技者である前に大学生です。
その両方を間近で見られるのが、スポ科の面白さです。
スポーツ科学部を一言でまとめると?
スポ科は、スポーツが得意な人だけの学部ではありません。
- 競技する人。
- 選手を支える人。
- 体の仕組みを研究する人。
- スポーツを教える人。
- ビジネスとして考える人。
いろいろな学生がいます。
ただし、所沢で過ごすうちに、みんな少しずつスポ科らしくなります。
- 私服だった人がジャージになる。
- バス時刻に詳しくなる。
- 体育会の友達が増える。
- 知らなかった競技の試合を観に行く。
- 本キャンへ行くと少し旅行気分になる。
- 虫を見ても驚かなくなる。
そして「所沢体育大学」と自虐しながら、なんだかんだ所沢に愛着を持つようになります。
- 朝のバス列はつらい。
- 冬のバス待ちは寒い。
- 本キャンは遠い。
- ジャージばかりになる。
- カブトムシもいる。
それでも、友達との距離が近く、スポーツに本気で取り組む人たちが日常にいて、ほかの学部にはない熱量があります。
早稲田なのに、少し早稲田っぽくない。
大学なのに、少し部活の延長のようでもある。
都会の大学なのに、自然がすぐそこにある。
そんな矛盾を全部まとめて楽しめる場所が、早稲田大学スポーツ科学部です。
今日もスポ科生は、ジャージ姿でバスの列に並んでいます。
