海外経験は一度もなかった。それでも、「英語を話せるようになりたい」という思いから、英語学習を始めたステラさん。毎日のように英語のポッドキャストを聴くうちに、彼女の世界は少しずつ広がっていった。現在は早稲田大学国際教養学部に通いながら、英語ポッドキャストをYouTubeやInstagramなどで運営している。英語は、彼女にとって単なる勉強科目ではない。世界と出会い、自分の可能性を知るための入口だった。

海外経験ゼロ。それでも、英語を話せるようになりたかった
ステラさんは、早稲田大学国際教養学部の2年生。現在、英語ポッドキャストをYouTubeやInstagramなどで運営している。
彼女の歩みで印象的なのは、英語との出会いが「海外経験」から始まったわけではないことだ。
海外経験は、一度もない。
それでも、英語を話せるようになりたい。その思いから、ステラさんは英語学習を始めた。きっかけになったのが、ポッドキャストだった。
英語を話せるようになるために、毎日のように英語のポッドキャストを聴く。最初はきっと、言葉を身につけるための手段だったはずだ。けれど、聴き続けるうちに、英語はただの語学ではなくなっていく。
そこには、日本では日常的に触れる機会が多くないテーマもあった。LGBTQ+、環境問題、多様性。言葉を学んでいたはずが、気づけば新しい価値観や文化にも出会っていた。
英語を学ぶことは、単に単語や文法を覚えることではない。自分がまだ知らない世界に触れることでもある。ステラさんにとって、英語はまさにその入口だった。
「勉強する英語」ではなく、「日常で使う英語」を求めて
ステラさんには、最初から行きたい大学が一つだけあった。
早稲田大学国際教養学部。
英語を「勉強するもの」としてではなく、「日常で使うもの」として学びたい。英語で学び、英語で議論する環境に身を置きたい。そう考えた彼女にとって、その理想を実現できる場所は、早稲田大学国際教養学部しかなかった。
ここで見えてくるのは、ステラさんの英語に対する姿勢だ。
英語ができるようになりたい、という思いは多くの人が持っている。けれど彼女の場合、その先にあったのは、点数や資格だけではなかった。英語を使って、誰かと話す。違う価値観に触れる。自分の知らない世界を知る。
だからこそ、英語で議論できる環境を目指したのだろう。
英語を学ぶ目的が、「英語そのもの」ではなく「世界とつながること」にあった。そこに、ステラさんらしさがある。
早稲田で受けた刺激。「自分も挑戦してみよう」と思えた
実際に早稲田に入って、ステラさんが驚いたのは、周りの学生たちの行動力だった。
起業する人。イベントを企画する人。国際交流の場を自らつくる人。
資料には、彼女の言葉としてこうある。
「みんなが、自分のやりたいことに本気で挑戦していた。」
周囲の学生たちが、自分の関心をただ持っているだけでなく、実際に形にしている。その姿を見て、ステラさんは刺激を受けた。
そして、「自分も挑戦してみよう」と思うようになる。
大学生活の面白さは、授業だけで完結しないところにある。特に早稲田には、何かを始める人、動き出す人、場をつくる人がいる。その熱量に触れたことで、ステラさんの中にあった英語への思いも、次の形へと動き始めた。

学んできたことを、今度は届ける側へ
その挑戦の一つが、ポッドキャストだった。
ステラさんは、自分が学んできたことを、今度は誰かに届ける側になりたいと考えた。英語が苦手な人のために役に立ちたい。「話すのが好き」という自分の一面を生かしたい。
そんな思いから、発信を始めた。
ここで大切なのは、彼女の挑戦が、ただ「英語が得意だから発信する」という話ではないことだ。もともとは海外経験ゼロから始まっている。英語を話せるようになりたいと思い、ポッドキャストを聴き、英語を通じて世界を知っていった。
その経験があるからこそ、英語を学ぶ人の不安や、最初の一歩の重さもわかるのだと思う。
自分がかつて受け取ってきたものを、今度は誰かに渡す。ステラさんのポッドキャストには、そんな循環がある。
「自分には長所がない」と思っていた1年生の頃
ステラさんは、1年生の頃、「自分には長所がない」と思っていたという。
この感覚は、きっと多くの大学生にとって他人事ではない。周りには行動力のある人がいる。自分のやりたいことに本気で挑戦している人がいる。すでに何かを形にしている人もいる。
そんな環境にいると、自分だけ何も持っていないように感じる瞬間がある。
けれどステラさんは、そこで止まらなかった。ポッドキャストという新しい挑戦を始める中で、少しずつ自分の強みに気づいていく。
「話すのが好き」
それは、最初から特別な肩書きとして見えていたものではないのかもしれない。挑戦してみたから、自分の中にあったものが見えてきた。発信してみたから、人に届けられるものがあると気づけた。
彼女の言葉として、資料にはこうある。
「まずは挑戦してみること。そして、自分で機会をつくること。」
この言葉は、きれいな自己啓発のフレーズではない。自分に長所がないと思っていたところから、実際に一歩を踏み出した人の言葉だから、説得力がある。

英語は、世界への入口だった
ステラさんにとって、英語はただの語学ではない。
世界中の人と出会い、異なる価値観に触れ、新しい自分を見つけるための入口だ。
資料の中で印象的なのは、次の考え方である。
「英語が話せるから世界が広がる」のではなく、「世界を知りたいから英語を学ぶ」。
この順番は、とても大事だ。
英語を学ばなければいけないから学ぶのではない。テストで必要だから学ぶのでもない。自分の知らない世界を知りたい。違う文化や価値観に触れたい。そのために英語を学ぶ。
そう考えると、英語学習は少し違って見えてくる。苦手意識のある人にとっても、英語は遠いものではなくなるかもしれない。完璧に話せるようになってから世界に出るのではなく、世界を知りたいという気持ちが、英語を学ぶ力になる。
ステラさんの発信が届けようとしているのは、きっとその感覚なのだと思う。
挑戦の先に、新しい自分が見えてくる
ステラさんの物語は、派手な海外経験から始まったわけではない。帰国子女として英語を身につけたわけでもない。
海外経験ゼロ。英語を話せるようになりたいという思い。毎日のポッドキャスト。早稲田国際教養学部への進学。周囲の学生たちから受けた刺激。そして、自分自身のポッドキャスト発信。
一つひとつは、手の届かない特別な出来事ではない。けれど、それらが積み重なった結果、彼女は自分の世界を広げてきた。
最初は不安でも、一歩踏み出した先には、新しい出会いや学びが待っている。これは、ステラさん自身の経験から出てきたメッセージだ。
自分には長所がないと思っていた人が、「話すのが好き」を生かして発信を始める。英語を勉強として捉えていた人が、世界を知るための入口として向き合う。周りの挑戦に刺激を受け、自分でも機会をつくり始める。
その姿は、読者にとっても一つのヒントになる。
やりたいことがまだはっきりしていなくてもいい。強みが見えていなくてもいい。最初から自信がなくてもいい。
まずは、自分が少しでも気になることに近づいてみる。小さくても形にしてみる。人に届けてみる。その過程で、自分の中にあるものが見えてくることがある。
ステラさんにとって英語は、世界への入口だった。そしてポッドキャストは、自分の経験を誰かに届けるための挑戦になった。
その一歩が、彼女の新しい世界への扉を開いている。
